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玄関アプローチを作るには?
基礎知識と費用相場

目次
玄関アプローチとは、玄関と敷地の出入り口を結ぶ通路のことです。 敷地に入って一番最初に目にする場所ですから、その家の第一印象になる重要な役割があります。 お客様をお迎えする大切な場所ですので、素材やデザインにこだわりおしゃれに演出したいですね。 シンプルでモダンなデザインや華やかで豪華なデザインなど、家の雰囲気やあなたの好みに合わせて玄関アプローチを作りましょう。 また敷地と道路の境目をはっきりさせることで、不審者に侵入しにくい意識をもたせる効果もあります。 デザイン面と防犯面などの機能を兼ねそろえた、玄関アプローチを作るための基礎知識と費用相場について解説します。

玄関アプローチを作る時注意したいこと

これから玄関アプローチの外構工事をする際に、忘れてはいけない注意点があります。

デザインにこだわりおしゃれな玄関アプローチを作っても、使いづらいものになってしまっては後悔してしまいますよね。

後悔しない満足度の高いものにするために、気を付けたい点を説明します。

プライバシーと防犯面に配慮する

門扉やアプローチの出入り口を玄関から正面に設置してしまうと、通行人に玄関口から家の中の様子が見えやすくなってしまいます。

玄関を開け閉めする度に室内の様子がよく見えてしまっては、プライバシーを守れずにストレスになってしまいますし防犯面でも心配ですね。

敷地の出入り口を玄関の正面に作らずに、少しずらした位置に玄関アプローチを作ることで外から室内が見えにくくなります。

玄関前に目隠しになる門柱やフェンス、木材などのエクステリアを設置する方法もあります。

目隠しを設置する場合は死角が出来ると室内に侵入されやすくなるデメリットがありますので、背の高いものや格子・スリットがないものは避けましょう。

プライバシーを守る点ではトイレや浴室のすぐ近くに玄関アプローチを作るのは避けたいですね。

プライベートな空間ですから、なるべく距離をとった位置に作りましょう。

敷地の条件などで避けられないという事でしたらアプローチ沿いに花壇を作ったり、植栽をして目線をさえぎる工夫をしてみましょう。

カーブやクランクを設ける

カーブやクランクを設ける事で、敷地内を広く見せることができます。

ゆるやかな曲線やクランクが玄関までの道のりを長いものに感じさせてくれます。

直線で敷地の出入り口が玄関まで短いと、移動は楽ですが敷地内が狭く感じられ防犯の意味でも侵入しやすい家に見えてしまいます。

さらに植栽やガーデンライトを設置すれば、華やかに玄関アプローチを演出することができます。

アプローチの幅は広めに作る

幅を広めに作ることでベビーカーや車いすが通過しやすくなります。

車いすがコーナーを曲がる際には90㎝、回転するには最低でも140㎝四方の幅を必要とします。

敷地の広さの関係で十分な広さを取れなくても、90㎝あれば問題なく通過できますね。

傘をさしたり人がすれ違うことを考えるなら、120㎝程度は幅が必要です。

広すぎると家と敷地全体のバランスが悪くなってしまう可能性がありますので気を付けましょう。

滑りやすい素材は避ける

家の住人や訪問者が、雨に濡れた舗装材で足を滑らせ怪我をしてしまったら大変ですよね。

舗装材は滑りやすい素材は避けて、雨の日でも安心して歩行できる素材を選びましょう。

インターロッキングやレンガ・洗い出しといった素材は、比較的滑りにくいので濡れても安全です。

特に洗い出しはコンクリートの表面に砂利や玉石の凸凹があるため、歩行時に靴の裏側に引っ掛かりとても滑りにくい素材です。

雨に濡れると表面の砂利や玉石がキラキラと光るので、見た目も美しくなります。

水はけのよい素材を選ぶ

雨の日や雪が溶けて玄関アプローチがびしょびしょになっていたり、いつまでも水たまりが残っていると、出掛ける時や帰宅時に憂鬱になってしまいますよね。

水はけのよい素材を選んで、足元のストレスをなくしましょう。

インターロッキングやレンガは、滑りにくく水はけもよい素材です。

砂利敷きは砂利のすきまから水が浸透するので、水はけがよくなります。

枕木も水をよく吸収しますが、経年することで木が腐ってしまうのでメンテナンスや交換が必要になります。

玄関アプローチの近くにカーポートを設置すれば、雨の日の車の乗り降りで、雨に濡れることを最小限にすることができます。

家の外観と一体感のあるデザインにする

家の外観に調和する一体感のあるデザインにすることで、家全体がバランスのとれた素敵な印象になります。

人気のあるシンプルモダンには、タイルを使用してスマートに。

自然の素材を使用したナチュラルテイストには、レンガを敷き詰めて温かみのある印象に。

あなたの家のデザインに調和する、玄関アプローチを作りましょう。

舗装材の素材とデザインの組み合わせや、門柱・門扉・ポストといったエクステリアの形・色など沢山の種類の中からあなたの家に合うものを選んで下さいね。

スロープをつけて使いやすくする

足の不自由な方や介護が必要なご家族がいらっしゃる場合は、玄関ポーチにつながるスロープを作る外構工事をお勧めします。

スロープがあれば階段の登り降りの負担がなくなり、ベビーカーにも利用できますので大変便利になります。

スロープはできるだけ傾斜がゆるやかになるように設計し、脱輪防止のための縁石と手すりを設置すると安全に使用することができます。

玄関アプローチに使う素材の種類

タイル

タイルには素焼き・砂岩・自然石などの素材や、石目調・布目調といった多数の質感があり、スタイリッシュで洗練された印象のアプローチをつくることができます。

色はベージュやグレー・ブラウンといった自然に近い色が多く使われています。

メリットは耐熱性・耐水性・耐候性があり、汚れに強く水で簡単に洗い流せることです。

デメリットは種類によっては、雨の日に滑りやすくなってしまうことです。

費用相場は1㎡あたり5,000〜15,000円になります。

レンガ

ナチュラルな雰囲気に合うレンガは、耐熱性・耐水性・低吸水性・耐久性など多くの特性のある優れた素材です。

メリットは水はけがよく耐久性があるので、メンテナンスが楽で経年することで味わい深さが出ることです。

デメリットは雨風による風化の影響で経年変化が起こり、レンガの角が欠けてしまうことがあります。

費用相場は1㎡あたり20,000円になります。

インターロッキング

公園や歩道などでよく使用されているインターロッキングは、ブロック同士をかみ合わせるように施工されている舗装用のブロックです。

カラーバリエーションや形・大きさの種類が豊富ですので、家やお庭にあったカラーや形を選ぶことができます。

メリットは吸水性がよく雨水が地面にしみこみやすく、荷重が分散されるので耐久性に優れています。

デメリットは施工が簡単ではないため、手間と費用が掛かってしまうことです。

費用相場は1㎡あたり25,000円になります。

枕木

枕木には天然の木材を使用しているものと、コンクリート製で本物そっくりにつくられたものがあります。

メリットは吸水性がよいため地面の水はけがよくなることと、木材の風合いが楽しめておしゃれな雰囲気になることです。

デメリットは天然の木材を使用することで、雨水を吸水するので木が腐ってしまうことです。

木の種類にもよりますが早いもので3年、長くても10年前後で交換が必要になります。

費用相場は1本あたり4,000円になります。

自然石

見た目が豪華で重厚感のある美しい自然石は、家の印象をグレードの高い華やかなものにしてくれます。

舗装用には御影石という種類の自然石がよく使用されます。

御影石のメリットは自然石の中では比較的価格が安く、耐久性があり吸収率が低いため風化と劣化に強いところです。

デメリットは自然石は価格が高いため、施工価格が高くなってしまうことです。

費用相場は1㎡あたり25,000円になります。

コンクリート

コンクリートはセメントに水・砂利・砂を混ぜ合わせて作った建築材料です。

駐車場によく使われ、強度に強い舗装材です。

メリットは勾配をつけて施工することで雨水が道路に流れやすくなり、掃除もしやすいといった面や圧縮力に強いということです。

デメリットは引っ張る力に弱いため、ひびが入りやすいということです。

予防するには一定の間隔でコンクリート目地を作ったり、ワイヤメッシュを入れて強度を上げるといった方法があります。

費用相場は1㎡あたり15,000~20,000円になります。

洗い出し

洗い出しとはコンクリートやモルタルに砂利や玉石を入れ、固まる前に表面を洗い流して砂利や玉石を浮き出させたものです。

伝統的な左官技術で熟練された職人でないと難しいと言われる、高い技術力を必要とする施工方法です。

メリットは砂利の種類によって様々な色彩や形が浮き出る美しいアプローチが作ることができ、表面の凸凹によって引っ掛かりができるので滑りにくく見た目も機能性も優れていることです。

デメリットは施工に高い技術が必要になるため、職人によって仕上がりが異なってしまうことです。

手間もかかるため費用も高くなってしまいます。

費用相場は1㎡あたり60,000~100,000円になります。

玄関アプローチの費用相場と工期

玄関アプローチをつくる外構工事にかかる費用相場は30万~60万円程度が一般的な価格になります。

舗装材は面積によってかかる費用が変わりますし、使う素材によっても金額が様々です。

あなたのイメージや好みの外構を予算に合わせて工事ができるか、外構工事の業者を探して相談してから見積を出してもらいましょう。

予算に合わない場合は、素材を変えたりデザインを変更するなど工夫することで金額が変わってきます。

玄関アプローチの工期は使用する素材によっても変わりますが、タイル仕上げの場合は1~3日程度かかかります。

玄関アプローチ以外の門柱や植栽・塀やフェンスを同時に工事する場合は、外構工事の種類により工期が1~5週間程度必要になります。

天候によって予定していた工期が変更する場合がありますので、外構工事を予定している場合は余裕をもって外構工事業者に依頼しましょう。

外構工事はどこに依頼する?

外構工事専門業者なら知識や経験が豊富ですから、安心して外構工事を依頼することができます。

選ぶポイントはお住まいの近くの業者であること、長年地域で外構工事をしている実績があることです。

家から近い場所にある業者なら打ち合わせや心配事を確認したいとき、営業さんに連絡をとりやすく工事が始まってからも建材を短い時間で運搬してもらえるため、スピーディーな対応が可能になります。

長い期間地域で経営している実績のある業者なら、安心して依頼できますよね。

インターロッキングや洗い出しのような、高い技術力が必要になる施工をベテランの左官職人さんにお願いできるのかも忘れずに確認しておきたいですね。

玄関アプローチの基礎知識と費用相場まとめ

玄関アプローチを作るには使用する素材やデザインを決めることや、機能性も含めて住人や訪問者が使いやすく、夜間や雨の日でも危険な場所にならない様な工夫を考え、設計することが必要になります。

玄関アプローチは家の第一印象を決める場所であり、防犯面や暮らしを豊かにするための大切な役割もあります。

あなたの家をセンスよくおしゃれに演出し、家族や訪問者が使いやすい玄関アプローチをぜひ作ってくださいね。

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